米国経済UPDATE:政府機関の一部閉鎖などにより視界不良の年明け
政治の混乱により過去最長となっていた政府機関の一部閉鎖は、暫定予算が成立したことで一時的に解消された。しかし、暫定予算の期限は2月15日と短く、政府機関閉鎖を含む政治リスクが後退したわけではない。今回の政府機関閉鎖による直接的な経済への影響は大きくないが、長期化したことでマインドの悪化などを通じた間接的な影響が増したと考えられる。他方、世界景気や国内の政治的混乱など米国内外の要因により先行きの不確実性が増す中で、FRBは昨年末以降市場とのコミュニケーションがうまくできていないとみられる。今後も市場との対話を続ける中で、金融市場の短期的な混乱が生じるリスクに留意が必要となろう。