原油相場:OPEC プラスの協調減産は原油市場のニューノーマル
原油価格は、需給の均衡により基本的に横ばいで推移すると考えられる。世界の原油需要の減少懸念および米国の増産は原油価格を下押する一方、原油の大動脈である中東・ホルムズ海峡における軍事衝突の懸念は、原油価格を押し上げる。また、米国の増産が供給過剰を招いて原油価格が下落した場合は、低い原油価格が米シェールオイル企業の採算悪化を招き、増産ペースにブレーキをかける。このため、価格下落には歯止めがかけられ、OPEC プラスによる協調減産を前提に、原油価格は上限下限を抑えられたレンジのなかで推移すると考えられる。