2019.10.25

米国経済UPDATE:内需の落ち込みに黄信号も見通しは底堅い

足元の米国経済は強弱入り混じるも総じて堅調に推移していると判断される。これまで米国経済をけん引してきた個人消費は小売売上が減少に転じ、ISM非製造業指数の低下が続いている。しかし、雇用環境は依然として堅調であり、労働需給はタイトな状況が続いている。雇用者数・賃金の増加が個人消費を下支えするとみられる。

目下の注目点は次回FOMCでの利下げの有無である。金融市場参加者の間ではすでに利下げが織り込まれつつある状況だが、FOMC参加者間の意見はこれまで以上に集約しづらくなっているとみられる。すでに2回連続で利下げをしており、また12月にもFOMCを控えている。米国経済のカギである内需の動向について見極めるには時間を要するため、次回は金利を据え置くだろう。

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