2019.11.25
足元の米国経済は米中貿易摩擦や海外経済の減速、それに伴う先行き不透明感の高まりが製造業の企業活動を抑制。他方、雇用・所得環境の改善により個人消費を中心とした内需が下支えとなり底堅く拡大している。
今後は2020年11月の大統領選に向け、政治的不透明感が高まるが、再選を目指すトランプ大統領により目下最大の懸念である中国との貿易摩擦は和らぐ見込み。FRBの金利据え置きが続くことも国内景気を下支えし、2020年は潜在成長率を上回る伸びとなるだろう。2021年についてはFRBの利上げ再開、緩やかながら労働供給不足が進展する中で成長ペースが減速することを予想する。