2019.12.27

2020年米国大統領選の注目候補 ブティジェッジ氏(サウスベンド市長)

米国ではいよいよ大統領選イヤーに突入するが、民主党候補者の絞り込みが一向に進んでいない。現時点の支持率トップは中道派のバイデン前副大統領、以下、急進左派のサンダース上院議員、ウォーレン上院議員と70歳以上の候補が続く。こうした中、弱冠37歳で国政経験のないブティジェッジ・サウスベンド市長が、①最有力候補バイデン氏の伸び悩み、②実現性の高さに強い意識を置いた堅実な政策路線、③巧みなディベート戦術により急速に支持を集め始め、現在ではメディアや有識者の間で「4強」の一角として扱われるようになってきた。政治経験の乏しさを指摘されることがあるが、地元サウスベンド市を訪ねてみると、市民からの信頼や期待を得ながら着実に市政を進めている印象。国政との違いはあるが、大統領選をどこまで上り詰められるのか、今後も注目したい。

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