2020.03.30

米国経済UPDATE(20年3月): 新型コロナウイルスの感染急増でプラス成長の確保も困難に

米国でも3月に入り新型コロナウイルスの感染者数が急増している。感染拡大を抑え込むため、連邦・州政府は現在、自宅待機や企業の操業停止などを指示し、個人や企業の行動は大きな制約を受けている。さらに、株価下落なども生じている中で、従来堅調な景気拡大が続くと見込まれていた米国経済は、一転して個人消費や設備投資を中心とした失速局面に直面している。今回、こうした急激な状況変化を踏まえて米国経済の見通しを大幅に改定し、現時点の政府方針通り4月半ばに行動制約が緩和されることを前提に、2020年の経済成長率を前年比+0.2%へと下方修正した。

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