2021.01.28

欧州経済:行動制限が長引く中で1~3月期にかけ景気再悪化へ

欧州では、依然として厳しいコロナ感染状況が続き、新年入り後も各国で行動制限を延長(一部では強化)する動きが相次いでいる。昨年10~12月期は、輸出が持ち直して在庫過剰感も後退した鉱工業で増産が続いたことから、景気もユーロ圏、英国ともにゼロ成長近辺で粘った模様。しかし、飲食業はじめサービス業に好材料が見られない中で、今年1~3月期には「二番底」となる可能性が高まっている。4~6月期以降の景気は緩やかに回復していくと予想しているが、コロナワクチン接種が順調に進んでいくことが前提である。

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