2021.07.26

米国経済:景気回復が続く中、感染拡大の脅威が再び忍び寄る

4-6月期の実質GDPは前期比年率10%近くの高成長となり、GDPの水準はコロナ前(2019年10-12月期)を上回った見込みである。ワクチン接種の進展に伴い人々の外出機会が持ち直す中で、個人消費はサービスを中心に復調、企業活動も拡大が続いている。そして、7-9月期以降も、雇用環境の改善ペース加速などが見込まれ、内需を軸とした経済成長が続くと予想される。ただし、ワクチン普及が遅れている地域を中心に、新たな変異株によるコロナ感染が増えてきていることは懸念材料。景気回復に冷や水を浴びせるリスクとして、引き続き注意は怠れない。

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