2021.08.24

米国経済:コロナ再拡大で目先減速も強い成長基盤は維持(改定見通し)

4~6月期の実質GDPは前期比年率+6.5%と、個人消費や設備投資を中心に1~3月期並みの高成長を維持し、コロナ前(2019年10~12月期)の水準を回復した。7~9月期は変異株の流行によりコロナ新規感染者数が再び増加に転じているため、景気が一旦足踏みする見込みである。しかし、ワクチン接種ペースの再加速による感染抑制を受けて個人消費の伸びが再び強まる可能性が高いほか、企業が2021年前半に取り崩した在庫の復元に動くことなどから、10~12月期以降の景気は再び力強い回復が予想される。こうした見方のもと、2021年の成長率予想は+6.3%と5月時点の+6.5%から小幅に下方修正するが、2022年は+4.3%と5月時点の+4.0%から上方修正し、高成長シナリオを維持する。

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