2021.10.08
伊藤忠総研は8月、伊藤忠商事の中国各拠点を対象に景況感アンケート調査を実施、その結果景気は全体として「中立」状態にあることが確認された。前回の調査(2021年2月)と比較すると、判断が改善した拠点数は1つにとどまった。一部地域での新型コロナ感染者増加を背景に、景気回復のペースが鈍化した様子が窺われる。地域別には、感染者増加の中心となった東部は、一部の三次産業が影響を受けたが、二次産業はハイテク分野が好調である。東北部(遼寧省)はコロナ感染発生以前からの構造的要因を背景に、三次産業中心に回復が遅れた状況が続いている。西部(重慶市)は堅調な回復が続いているが、旅行業のような一部の三次産業はコロナ感染の影響で回復のめどは立っていない。