2025.02.04
ユーロ圏の2024年10~12 月期の実質GDP は前期からほぼ横ばい。主要国ではドイツとフランスがマイナス成長となり、ドイツは通年でも2年連続のマイナス成長となった。中国向けを中心とした輸出の弱含みに加え、内外の政情不安定化が家計や企業のマインドを悪化させていることが背景にある。今後は徐々に回復ペースが持ち直していくとみているが、対米・対中関係の悪化が景気の下振れリスクとなる。
ECBは1月の理事会で4会合連続での利下げを決定。物価目標の達成が見込まれ、景気の停滞感が強まるなか、ECBは今後も着実に利下げを進めていくとみる。
英国では、インフレ再燃懸念と財政への信認低下で長期金利が上昇傾向。財政懸念による金利上昇が一段の財政状況の悪化をもたらすという負のスパイラルに陥る懸念もあり、今後の動向を注視したい。