2025.08.18

日本経済:26年度春闘も4%台半ば以上の高い賃上げ率を予想

今年度の春闘賃上げ率は前年比+5.25%と高水準となり、トランプ関税による影響は現時点では限定的。中小企業や小規模企業でも賃上げ率は前年を上回り、堅調な労働需要が賃上げを支えている模様だ。労働需要が底堅さを保つなか、今後は労働供給の拡大余地も限られており、労働市場はタイトな状況が持続する見通し。現時点で2026年度の春闘賃上げ率を試算すると、今年度からは低下することが見込まれるものの、物価高や賃上げ促進策への関心の高まりを踏まえれば、4%台半ば以上の高い賃上げ率が実現すると予想される。

執筆者紹介

副主任研究員 高野 蒼太

執筆者紹介ページを表示