2026.04.02
中東情勢の緊迫化による原油高騰に対し、FRBは様子見姿勢を強めるだけでなく、ややタカ派的(利下げに消極的)な情報発信が目立つ。2022年より前の原油高局面では、FRBは景気悪化を懸念してハト派的な対応もみられた。もっとも、2022年の原油高は、コロナ禍以降のインフレ高進の一要因として扱い、利上げに向かったことが重要な教訓となっているとみられる。さらに、足もとでは、トランプ関税の影響もあり、インフレが長期化するなど、インフレ期待を押し上げかねない要因が複数存在することも、FRBを慎重にさせている可能性がある。そのため、雇用情勢が大きく悪化しない限り、FRBの利下げ再開は、原油高のコアインフレやインフレ期待に対する影響が小さいと確証を持つことが条件となり、時期は早くても夏頃になると予想する。ただし、高金利の長期化は国内需要を圧迫するため、一旦利下げが再開されれば、一定のペースで利下げが進むと見込む。