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研究員紹介/深尾 三四郎

主席研究員

産業調査センター

深尾 三四郎

担当分野
自動車
モビリティビジネス
ブロックチェーン

研究・専門分野

自動車・次世代モビリティの世界最新動向、ブロックチェーン・分散台帳技術のビジネスへの応用

プロフィール

経団連奨学生として麻布高校から英UWCに留学し国際バカロレア取得。2003年英国London School of Economics and Political Science (LSE)地理・環境学部卒。ヘッジファンドや国内外金融機関でのアナリストを経て、2019年より現職。自動車業界で世界最大のブロックチェーン国際標準化団体「MOBI」ではアジア人として唯一の理事、欧州最大のモビリティ系スタートアップハブ「The Drivery」ではアドバイザーも務める。著書に『モビリティ・ゼロー脱炭素時代の自動車ビジネス』(日経BP)等。

「国際感覚」と「地元感覚」を融合し、地方創生のために

私は世界の官僚や政治家を育成するのが得意なロンドンの大学で欧州発のルールメイキングと言える環境政策を学んだ後、日本で最も大きな証券会社で自動車セクターのアナリストとしてキャリアをスタートしました。そして、世界最大の銀行グループ、海外ヘッジファンド、日本最大の地銀を経て、現在に至ります。これまで一貫してアナリスト業務に携わってきましたが、プロとして一番の自信を持つ自動車業界をはじめ日本のほぼ全産業と、スマートフォンの出現により供給網が劇的な変化を遂げた時の韓国や台湾のテクノロジー業界を見てきました。また、大企業から中小企業まで規模を問わず研究や調査を行い、その視点に立った提言を行ってきました。そのため、国際感覚を持って世界の大きな動きを捉えながら、最先端の情報と独自のオピニオンをもとに、日本、特に地方にとって効果的な提言を行うことを得意としています。さらに、いま地方が自らの力で新しい価値を生み出すような地方創生に不可欠なブロックチェーン(分散台帳技術)の専門家でもあります。

近江人のDNAを持つエンターテイナーとして

じつは、私の先祖は約500年前に近江商人の発生に深く関わった商業の規制改革を行った一族です。その近江商人には日本に限らずアジアをはじめ世界各国と商売をするなかで、最先端の流行や知識・知恵を近江に持ち帰ってみんなで共有し発展してきたという地方創生の歴史があります。私自身の活動も世の中の役に立つアウトプットを行うことが一番の目的であり、そのために世界中を飛び回って現地取材活動と人脈・情報のネットワークづくりに勤しんでいます。大前提として聞く人が喜ぶ情報は何かを考え、飽くなき好奇心を原動力にし、現場第一主義で見聞きした一次情報をもとに仮説と検証を繰り返しながら独自の世界観とオピニオンを形成・発信しています。そして、社会や企業の発展への水先案内人のような役割を担い、「面白いからまた話が聞きたい」と思われるような知識・知恵のエンターテイナーであり続けることを常に意識しています。

加速する「スマホ化する自動車」

自動車業界はスマートフォンと同じような産業構造になる、大変革期の真っ只中にあります。「スマホ化する自動車」とは、ビジネスにおける付加価値・利益が、部材・資源の囲い込みとも言えるサプライチェーン(川上)だけでなく、車を売った後のバリューチェーン(川下)にも広がるということです。自動車業界はこれまで求められていたモノづくりに加えて、新車を売った後に自動運転をはじめとした新しいユーザー体験をもたらすアプリケーションでの「価値づくり」が求められるのです。この流れのなかで、企業が生き残るためにはどのような取り組みをしていくべきなのか。いま私はこれまでの経験と最新の世界情勢を融合させ、オールアジアでの協力体制なども含め、企業規模や地域、官民を問わずディスカッションして提言を行い、国内外で講演活動をし、新聞・メディアで独自のアイデアを発信しています。

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メディア出演・発信情報

2025.01.28

東洋経済  2025年1月27日号 寄稿
SDV戦略が競争力を左右する
主席研究員 エグゼクティブ・フェロー 深尾三四郎

2024.12.24

BSテレ東 NIKKEI NEWS NEXT 20241223日 出演 
「ホンダ・日産経営統合」についてコメント
主席研究員 エグゼクティブ・フェロー 深尾三四郎

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