2022.11.18

日本経済:全国消費者物価(2022年10月) コア+3.6%、財やサービスで値上げ進み、物価の上昇基調高まる

10月の全国消費者物価は、生鮮食品を除く総合(コア消費者物価)で同+3.6%、生鮮食品とエネルギーを除く総合(コアコア消費者物価)で同+2.5%。半期に一度の価格改定期で財やサービスで価格転嫁が進んだことや、火災保険料の値上げ、携帯電話通信料のマイナス寄与剥落により、19822月以来の上昇率となった。また、価格改定頻度の低い家賃や公共サービスを除くと、コア消費者物価は前年同月比+5.1%まで伸びを高めた。今後は、エネルギー価格の上昇が一巡する一方で、財やサービスへの価格転嫁が進み、12月まで+3%半ばから後半で推移するとみられる。

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副主任研究員 中浜 萌

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