2024.05.17

日本経済:「強制貯蓄」は高所得者層で取り崩し進み、 サービス消費の拡大に貢献

家計調査を用いて所得階層別に「強制貯蓄」を試算すると、高所得者層で取り崩しが進み、外食や旅行などのリベンジ消費の拡大に貢献したことが確認された。一方、低所得者層では、物価上昇を受けて消費への慎重姿勢が強まり、「強制貯蓄」を取り崩す動きは限られた。今後は、物価上昇率の鈍化や賃金上昇加速で消費者マインドが一段と改善し、低所得者層でも「強制貯蓄」の取り崩しが期待できる。

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主任研究員 中浜 萌

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