2025.05.01
2025年1~3月期の実質GDP成長率は前年同期比+5.4%と10~12月期と同じ伸びを維持。消費財買い替え促進策などの政策効果や、更なるトランプ関税引き上げを警戒した駆け込み輸出が押し上げに寄与。一方で不動産市場の調整は継続、景気が自律的に回復しているとは言い難い。4月以降に激化した米中貿易戦争により、今後、輸出を中心とした景気減速は避けられない状況。米中双方の追加関税が一部取り下げられたとしても、2025~26年の2年間でGDPが1.3%程度下押しされる見込み。中国政府は追加景気対策で失速回避を図るとみられるが、それでも5%成長目標の達成は難しい。2025年・26年の成長率は4%を割り込むと予想。