2025.12.25
2025年11月の主要指標は、内需中心の景気減速を示唆。投資は、不動産市場悪化や過剰投資抑制、地方財政難を受けたインフラ投資落ち込みなどにより大幅減が続く。消費も家電などの買い替え促進策の効果一巡により6ヵ月連続で伸び鈍化。2025年の成長率は前年比+4.8%と「+5%前後」の成長目標の下限に到達した模様。中国指導部は12月中旬の中央経済工作会議で2026年の経済政策方針を決定。第15次五カ年計画初年度である2026年は安定成長を重視し、積極財政・金融緩和による景気下支えを継続する方針。ただし、大幅な財政支出拡大には慎重な姿勢である上、不動産不況への踏み込んだ対応策は示されず。2026年も不動産市場の調整が投資・消費を下押しし、成長率は+4.3%と減速する見通し。