2025.12.26
英国の景気は輸出の停滞などから悪化。10月の月次実質GDP成長率は前月比▲0.1%と、2か月連続でマイナス成長。米国の関税措置が負担となり名目輸出や製造業生産がマイナス圏でするなか、雇用情勢も軟化しており、失業率はコロナ禍以来の5%台まで上昇。一方、長引く高インフレにはようやく鈍化の兆しがみえており、個人消費も底打ちの動き。サービスインフレの主因である賃金上昇率は鈍化傾向にあり、インフレ率もBOEの目標である2%へと徐々に低下していく見込み。
BOEは景気減速とインフレ鈍化を踏まえ、12月会合で政策金利を0.25%pt引き下げ、3.75%とすることを決定。2026年も、BOEは慎重姿勢を維持しつつ緩やかな利下げを続けると予想。