2019.07.30

韓国経済:底入れするも米中貿易摩擦や日本の輸出規制強化で先行き懸念燻る

4~6月期の成長率は前期比で2四半期ぶりのプラス成長となり、景気の悪化には歯止めが掛かったものの、その牽引役となった固定資産投資は回復力に欠ける。個人消費も雇用の伸び悩みから拡大ペースは緩慢にとどまろう。輸出は中国発の在庫調整の影響が一巡し持ち直しを期待されるが、米中貿易摩擦や日韓関係悪化が懸念材料となる。ともに悪影響が限定的となれば、経済・金融政策の後押しも受け、韓国経済は持ち直しへ向かおう。

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チーフエコノミスト 武田 淳

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