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研究員紹介/武田 淳

チーフエコノミスト

代表取締役社長

武田 淳

担当分野
チーフエコノミスト

研究・専門分野

世界全体のマクロ経済動向、日本・中国・韓国の政経情勢、為替相場、通商政策

プロフィール

1990年大阪大学工学部応用物理学科卒業。2022年法政大学大学院経済学研究科修了。1990年第一勧業銀行(現みずほ銀行)に入行し、第一勧銀総合研究所(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)、みずほ銀行総合コンサルティング部などを経て、2009年伊藤忠商事入社。マクロ経済総括・チーフエコノミストとして内外政経情勢の調査業務に従事。2019年伊藤忠総研設立に伴って出向。2023年より代表取締役社長を兼務。「ESPフォーキャスト」フォーキャスター、テレビ東京「モーニングサテライト」レギュラーコメンテーター、日経新聞「十字路」レギュラー執筆者。

国際情勢の関係性と整合性から、先行きを占う

世界各地で様々な出来事が起きています。それぞれが独立の事象に見えても、特にグローバル化が進む近年においては、何らかの結び付きがあることも少なくありません。複雑化する国際情勢を理解するうえで重要なのは、それらの関係性を把握することであり、さらにチーフエコノミストに求められるのは、それぞれの事象の間の整合性を見極めることだと考えています。矛盾をはらんだ関係性には持続性なく、いずれ反対の力が働く可能性が高い。整合的であれば、その動きは新たな関係性として定着していくのかもしれない。関係性を明示し整合性を点検しつつ国際情勢の先行きを占うことが、特に総合商社系のシンクタンクに求められる役割なのではないかと思っています。

即時に、独自の切り口で分析、質の高い情報を発信

伊藤忠総研は、伊藤忠グループのインハウス・シンクタンクであり、グループの経営や営業活動に役立つ「質の高い」情報を、必要となれば「即時」に発信することが求められます。しかも、生成AIの実用化が進み、ただ情報を整理するだけでは価値を生み出し難くなりつつある昨今、時にはAIや外部の専門家からは得られない「独自」の分析が必要となります。そのため、各研究員には、精緻な分析は言うまでもなく、自らの経験やスキルを活かした個性的な分析、 言い換えれば“売り”を持つことを期待しています。私自身は、銀行やシンクタンク、コンサルティング業務で培ったビジネス現場についての知見と、幅広い内外のネットワークなどから得られる最新情報を、30年近いリサーチ経験や経済理論などを活用しつつ、その時々で価値のある発信に変換し発信したいと考えています。

ビジネス視点の現場感を強みに

総合商社グループのシンクタンクである伊藤忠総研の強みは、ビジネスの現場に近いことです。この強みを活かし、ビジネス視点で世界の経済や政治、産業の動きを見極め、伊藤忠グループ内はもちろんのこと、社会貢献の観点からメディアなど外部へも情報発信を行って参ります。そして、その実現のためには人材の確保・育成が欠かせません。すべての研究員が持てる力を出し切れるよう、また、多様な人材が集まり切磋琢磨できるよう、十分な支援と自由度の高い職場環境の整備にも努めて参りたいと思います。

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メディア出演・発信情報

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チーフエコノミスト 武田淳

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