2020.04.01

日銀短観:大幅悪化もコロナ・ショックの影響反映は不十分

3月調査の日銀短観では、大企業・製造業の景況感が7年ぶりのマイナスに転じ、景気後退局面入りを示唆。同じくマイナスに転じた大企業・非製造業は、宿泊・飲食や個人サービス、運輸・郵便の悪化が目立ち新型コロナウイルスの影響が明確であったが、製造業ではその影響はまちまちであり、悪化余地を残す。来年度計画を含め、コロナ・ショックの影響は十分に反映されていない模様。今後の一段の悪化が確実。

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チーフエコノミスト 武田 淳

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