2022.12.14
12月調査の日銀短観では、注目される大企業製造業の景況感が小幅悪化したが、大企業非製造業では改善、製造業も中小企業では改善しており、景気は悪化しておらず、むしろ拡大したと評価すべきであろう。業績見通しは、製造業、非製造業とも増収増益で、コスト増の価格転嫁が順調に進んでいることを示唆。設備投資計画は伸びが小幅縮小、特に製造業で慎重化の動きが見られ要注視。人手不足は一段と深刻化する見通し、来年度の新卒採用は大幅増の計画、企業は雇用に積極的な姿勢を示し、賃金上昇加速も期待できる状況。