2023.12.13

日銀短観12月調査: 景気回復の広がりを確認、コスト増の価格転嫁が進み企業業績は改善、設備・人手不足から投資拡大・賃金上昇へ

12月調査の日銀短観では、代表的な指標である大企業製造業の景況感が一段と改善、中小企業製造業もプラスに転じ、非製造業でも中小企業を含めて改善するなど、景気の回復が広がっていることを確認。2023年度の業績見通しは増収増益となり、コスト増の価格転嫁が進んでいる模様。設備投資計画は製造業、非製造業とも高い伸びを維持、設備不足と人手不足が背景。これらの不足は、企業に設備投資の再拡大を促し、強い賃金上昇圧力となって来春闘に影響を与えよう。

執筆者紹介

チーフエコノミスト 武田 淳

執筆者紹介ページを表示