2024.03.15

春闘賃上げ率は5%前後に ―「賃上げモデル」からの示唆―

連合が本日発表した春闘の第1回集計によると、正社員の賃上げ率は+5.28%と1991年以来の高水準となった。最終集計で下方修正される傾向を考慮しても、5%程度が実現することは確実であろう。春闘賃上げ率は、企業の業績や労働需給、物価動向に大きく左右される。この関係をもとに今春闘の賃上げ率を試算すると+5.3%となることが見込まれ、連合の第1回集計に非常に近い値となる。つまり、実際の賃上げ率は、かつての関係性から十分に説明が可能であることを示している。

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副主任研究員 中浜 萌

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