2024.04.19

日本経済:全国消費者物価(2024年3月)コアの鈍化傾向続く、今後は制度要因で一旦上昇へ

3月の消費者物価は、生鮮食品を除く総合(コア)で前年同月比+2.6%、生鮮食品とエネルギーを除く総合(コアコア)で+2.9%といずれも鈍化した。食料工業製品など財への価格転嫁は一服し、物価上昇率の鈍化傾向が続いている。今後は、5月から7月にかけて、再生可能エネルギー賦課金の値上げや補助金終了で電気・ガス代の上昇が予定され、コアは2%台後半で高止まりするだろう。8月以降は、再び鈍化傾向となるが、今春闘の高い賃上げ率を背景にサービス価格で値上がりが予想されるため、年内にコアが2%を下回る可能性は低いだろう。

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副主任研究員 中浜 萌

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