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研究員紹介/武内 浩二

主席研究員

マクロ経済センター長

武内 浩二

担当分野
マクロ経済総括
日本経済
株式市場
債権市場

プロフィール

1993年北海道大学法学部卒業。日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行し、市場投資調査部、調査部で企業アナリスト、市場調査、経済調査に従事。みずほ総合研究所(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)内外経済・金融市場総括、首席エコノミストなどを経て、2025年より現職。著書に『債券取引の知識』(日経文庫)、『サブプライム金融危機』『ソブリン・クライシス』(いずれも日本経済出版社、共著)等。

変化の時代を読み解く

近年の世界経済を取り巻く環境は、リーマンショック、欧州債務危機、英EU離脱、コロナ禍、ロシア・ウクライナ戦争、グローバルインフレなど様々なイベントショックを経て、目まぐるしく変化してきました。こうした中、先行きの世界経済はさらに大きな構造変化が起きる可能性が高いと思われます。AIの浸透とそれによるビジネス環境の変化、脱酸素の推進に伴うエネルギー構造の変化、民主主義国家と権威主義国家の対立による分断化とそれに伴うサプライチェーンの変化などです。こうした変化の時代に起こっている事象の背景や要因を読み解き、それらを出来るだけわかりやすく解説するとともに、先行きの見通しを示すことが我々の仕事です。簡単ではありませんが、それだけやりがいのある仕事だと思っています。

経済情勢と金融市場の相互作用を意識

私はこれまでに様々な調査を経験してきました。各国のマクロ経済状況はもちろん、株式市場や債券市場といった金融市場の調査も担当してきました。そうした中で、景気が良くなれば株価や金利が上昇するといった経済が金融市場に与える影響、逆に株価の上昇が資産効果によって個人消費を押し上げたり、金利上昇が投資の抑制を招いて景気を悪化させたりするなど、金融市場が経済に与える影響なども分析してきました。こうした経済の側からも金融市場の側からも現在の状況を俯瞰することができるのが強みだと思っています。こうした強みを活かしながら有益な情報を伝えることができればと考えています。

ユーザー重視の姿勢を貫き、必要とされる情報を発信

エコノミストには様々なユーザーがいます。企業の経営者や事業責任者、営業担当者に加え、政策担当者、メディア関係者、個人の方々まで幅広いユーザーに情報を提供しています。現状のような変化の時代には、これまでの延長線では解決できない課題が数多く存在します。だからこそ、エコノミストとして従来以上にユーザーの方々の役に立てることがあるのではないかと思います。ただし、個々のユーザーにとっての興味や必要とする情報は様々です。同じテーマの分析であっても、それぞれのユーザーのニーズに沿ったアウトプットを心がけ、皆様に必要とされるエコノミストを目指したいと思っています。

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