2021.09.30

欧州情勢:景気は一旦減速も底堅さを維持、ドイツ総選挙後の複雑な連立協議がスタート

7~9月期の欧州景気は、コロナ感染再拡大で人出の回復ペースが鈍る中、個人消費を中心に4~6月期の高成長から一旦減速へ。しかし、ワクチン2回接種完了者が人口の7割超に達する国が増えており、行動制限を再強化する動きはきわめて限定的。従って、「2021年内にコロナをめぐる混乱が収束する」との想定で、ユーロ圏・英国ともに2023年に向けて景気回復基調を維持すると引き続き予想。ドイツでは、9/26の総選挙でSPD(社会民主党)が第1党となり、CDU・CSUは16年ぶりに第2党へ転落。両党は大連立を解消し、緑の党やFDP(自由民主党)との新たな連立を目指した主導権争いを開始。複雑な連立協議は数ヵ月単位で長期化へ。

執筆者紹介

上席主任研究員 石川 誠

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副主任研究員 岩坂 英美

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