2022.01.26
欧州では12月半ば以降、オミクロン株流行によりコロナ感染者数が急増。3回目ワクチン接種の推進、および一部の国における未接種者への行動制限を通じて、状況改善を待つ状況。しかし、英国では1月初のピークから約2週間半で半減、イタリアやスペインでも頭打ちとなるなど、直近では一方的な拡大局面に変調の兆し。こうした状況下、欧州経済はユーロ圏・英国ともに昨年10~12月期から今年1~3月期にかけて、従来予想以上に伸び悩む可能性が高い。一方、大規模な行動制限を回避しつつ感染拡大に歯止めが掛かっていくとの期待もできるため、「今春にコロナをめぐる混乱が収束、経済活動への支障も限定化」「4~6月期以降、人出回復・人手不足緩和・在庫復元・インフレ圧力後退により、改めて景気が上向く」とのメインシナリオは維持する。