2022.07.01

日銀短観6月調査: 景況感は製造業で悪化も非製造業は改善し全体では持ち直し、企業の旺盛な投資意欲を確認、人材争奪戦激化へ

6月調査の日銀短観では、原材料コストの価格転嫁の遅れなどから製造業で景況感が悪化する一方、非製造業は需要回復により改善し、全産業では景気持ち直しを示唆。製造業によるコスト吸収の恩恵が物価上昇の抑制を通じて非製造業にもたらされた格好。これを反映し業績見通しも製造業で増収減益、非製造業では増収増益と明暗分かれる。設備投資計画は企業の旺盛な投資意欲を示唆、人手不足から人材争奪戦激化へ。

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チーフエコノミスト 武田 淳

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