2023.02.24

中国経済:急回復は続かず、2023年の成長率は目標の5%をかろうじて達成(改定見通し)

感染状況の落ち着きと移動制限緩和を受け、春節休暇中の消費はサービスを中心に好調。各地方政府が発表した2023年の成長率目標は、インフラ投資拡大により安定成長を目指す方針を示唆。2023年の景気は、個人消費の急回復や不動産市場の底入れを受けて持ち直すも、①家計の貯蓄志向の強さ、②自動車など一部財消費の不振、③家計の不動産購入意欲の低さ、などで回復の持続力に欠く。弱さを補うべくインフラ投資による下支えが図られ、目標とされるであろう5%成長をかろうじて達成するも、2年平均では4%と低成長にとどまる見通し。

執筆者紹介

チーフエコノミスト 武田 淳

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主任研究員 玉井 芳野

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