2024.01.22

中国経済:持ち直しの兆しあるも政策支援見通せず先行きは依然晴れず(10~12月期GDPほか)

2023年の実質GDP成長率は前年比+5.2%となり「5%前後」の目標を達成。ただ、2022~23年の平均成長率は4.1%にとどまり、コロナ前の6%超から成長ペースは鈍化した。その主因は家計消費の減速であり、都市部での消費性向(マインド)の低下が根底にある。足元の景気はインフラ投資や個人消費に持ち直しの動きが見られるも、インフラ投資の持続力は未知数、金融緩和は見送られるなど政策支援は見通せず。今年の成長率目標は達成のハードルが高い。

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チーフエコノミスト 武田 淳

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