2024.01.24

欧州経済:インフレ率低下の動きは足踏み、景気も昨年末にかけて停滞続く

インフレ率はユーロ圏、英国ともに低下傾向ながら、サービス価格の強い伸びが残る中で12月は足踏み。ECBやBOEの「利下げの議論は時期尚早」とのスタンスに沿った動きであり、政策金利を当面据え置き、金融引締めを継続することになろう。景気動向については、内外需ともに低調な中、10~12月期の実質GDP成長率(前期比)がユーロ圏でほぼゼロに留まった見込みである。また、英国では7~9月期(年率▲0.5%)と同程度のマイナス成長となりテクニカルリセッションが確認される可能性が高まっている。

執筆者紹介

副主任研究員 岩坂 英美

執筆者紹介ページを表示