2026.08.21

欧州経済:干ばつによる河川の水位低下が景気の下振れリスク

ユーロ圏経済は減速しつつも底堅さを維持。個人消費は伸びが鈍化。良好な雇用環境が下支えとなる一方、中東情勢の悪化を受けたインフレ加速やマインド悪化が重石に。増勢を取り戻すのはインフレ率が再び+2%前後へと鈍化するとみられる2027年入り後になる見込み。一方、輸出の持ち直しを背景に製造業には復調の兆し。関税の影響が一巡したことなどから、6月の米国向け名目輸出は9か月ぶりに前年同月を上回り、輸出全体でも+14.4%と高い伸びを記録。先行きも輸出の回復が製造業の追い風となるとみられる一方、足元では河川の水位低下による物流の混乱が生産活動を下押しするリスクが浮上。ライン川など欧州の主要河川の足元の水位は、大規模な干ばつが発生した2018年の水準を下回る。こうした状況が長引けば、水運の混乱が製造業の回復に水を差すおそれ。

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副主任研究員 高野 蒼太

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