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研究員紹介/宮嵜 浩

主席研究員

マクロ経済センター長

宮嵜 浩

担当分野
マクロ経済総括
日本経済(企業部門)
貿易動向
株式市場

プロフィール

1994年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2001年中央大学大学院経済学研究科博士前期課程修了。1994年山一証券に入社後、富士通総研、三和総合研究所(現・三菱UFJリサーチ&コンサルティング)、しんきんアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券景気循環研究所、みずほリサーチ&テクノロジーズを経て、2024年より現職。

マーケットでの「真剣勝負」感覚を持つエコノミスト

これまで私はマクロ経済の調査・分析に30年近く、携わってきました。キャリアの出発点は証券会社のシンクタンクであり、マーケットに近い立場、あるいはマーケットに携わる投資家への情報提供を目的とした、分析の経験を多く積み重ねてきました。そのため、マーケット参加者の関心を敏感に察知して、求められるアウトプットに対して的確に応えることを心がけています。また、過去にはエコノミストをしながら担当顧客を持って、金融商品の売買にも関わっていました。この経験からマーケットを評論家的に分析するだけではなく、実務としてかなり突き詰めて分析する「真剣勝負」のような感覚を学びました。

調査・分析の先の提言まで

さらに日本経済の企業部門担当として伊藤忠商事の各カンパニーをはじめ、様々なビジネスのサポートを行っています。このとき、世の中全体の景気の見通しだけでなく、「どの産業が良くなるのか」や「どの企業が良くなるのか」まで深掘りするのはもちろんですが、常にエコノミストの観点から経営層への提言を考えるようにしています。例えば、「海外展開のタイミングはいつが良いか」や「大きな危機に対しての対応はどうするか」などを聞かれたときに、すぐに答えられるよう心掛けています。この様々な企業を分析した上での準備はマーケット予測にも役に立ち、また精度の高いマーケット予測は精度の高い提言へとつながっています。

激動の時代だからこそ、長期的な視点が重要

昨今、マーケットと企業の関係で特徴的なのは、株式市場の評価を経営者が重視し、株主にその判断を委ねる企業が増えていることです。株主は企業の成長性も考えて投資をしているため、経営者は株主還元と成長投資への按分をどのようにするのかが問われます。さらに言えば、いま構造的な人手不足という状況で、いかに企業の成長に寄与する優秀な人材を確保していくのかなどの判断も株価に影響を及ぼします。そのため、経営者は自身の評価に常に晒されながら、短期的だけでなく長期的な視点での「良い経営」や「企業の成長」を見越した判断を行い、株価を上げることに取り組まなくてはなりません。この流れは、今後の日本経済に良い影響を与えると考えており、世の中が長期的な視点を重要視することは、新しい産業の成長にもつながると考えています。

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メディア出演・発信情報

2025.01.14

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【統計の森を歩く】設備投資実績、計画に追いつかず コメント掲載
マクロ経済センター長 主席研究員 宮嵜浩

2024.11.11

日経ヴェリタス 20241110日 55ページ
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研究員による調査・分析レポート

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