2019.05.20
日本経済：公共投資拡大と輸入減、在庫増によりプラス成長維持も民間最終需要は低迷（2019 年 1～3 月期 GDP）
1～3 月期の実質 GDP 成長率は前期比＋0.5％（年率＋2.1％）と大方の予想を上回るプラス成長を記録。ただ、輸入の大幅減と在庫増による寄与や、公共投資による押し上げが大きく、民間部門の最終需要は極めて弱い。
個人消費は年初の失速から脱しておらず、輸出は中国向けを中心に大きく落ち込んだ。今後は、公共投資と個人消費が下支えする中、輸出が下げ止まり、10 月の消費増税まではプラス成長を維持しようが、増税後は米中摩擦の影響から輸出が再び落ち込む恐れもあり、景気の一時停滞は不可避。