2020.03.31

2021年までの世界経済見通し:コロナ・ショックで景気後退局面入り

新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大、各国政府はその抑制を優先するため、景気の悪化を厭わず経済活動への制限を強めている。中国では感染拡大がひとまずピークアウトし経済正常化に向けた動きが進められているが、欧米においては感染拡大が加速しており当面は景気の大幅な落ち込みが不可避な状況。日本においても感染拡大が加速しつつあり不透明感強まる。そのため、世界経済は一旦、後退局面に入ることは確実であり、その先は、いつまで景気を抑え込めば感染が抑制できるのか、その間に各国政府の対策や回復が先行する中国経済がどの程度支えられるのかによって左右される。現時点で各国政府が目指す景気の姿は4~6月期を底に持ち直すというものであろうが、実現できるかどうかはコロナ流行の行方次第であることは言うまでもない。

執筆者紹介

チーフエコノミスト 武田 淳

執筆者紹介ページを表示

上席主任研究員 石川 誠

執筆者紹介ページを表示