2021.01.13

日本経済:コロナ感染第3波や緊急事態宣言で失業率は再び3%超へ

失業率は11月に3%を割り込み、有効求人倍率は上昇が続くなど、労働市場は一時改善の動きが見られた。コロナ・ショックに見舞われた4月の失業率は、雇用調整助成金に支えられた休職者の増加や、一時的な労働市場からの退出により抑えられた部分を考慮すると、実態として10%近くまで上昇していたとみられるが、11月には実態ベースでも失業率は3%近くまで低下、労働市場は概ね正常化していた。しかしながら、11月以降のコロナ感染第3波や緊急事態宣言の再発令が景気持ち直の動きにブレーキを掛けたため、今後はサービス消費関連分野を中心に雇用情勢が悪化、失業率は再び3%を超えて上昇する見通し。

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チーフエコノミスト 武田 淳

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