2021.04.16

中国経済:1~3月のGDPで輸出主導の順調な回復を確認も、マネーサプライの鈍化に要注意

1~3月期の実質GDP成長率は大方の予想通りの高い伸びを記録した。前年のコロナ・ショックによる落ち込みの反動が主因であるが、中国経済は輸出を牽引役として順調に回復している。内需は製造業の設備投資やコロナ禍の影響を受ける飲食・旅行関連分野で回復が遅れているが、今後は輸出拡大やコロナ抑制を追い風に回復に向かおう。2021年の成長率見通しは8%台を据え置くがマネーサプライの鈍化には留意が必要。

執筆者紹介

チーフエコノミスト 武田 淳

執筆者紹介ページを表示