2022.07.26

中国経済:年後半に回復を見込むも先行き不透明性高まる

2022年4~6月期の成長率は、上海市を中心としたロックダウンの影響により、前年同期比+0.4%と前期から失速、前期比では2020年1~3月期以来のマイナスの伸びに。6月以降はロックダウン解除や政府の景気支援策を背景に持ち直しつつあり、年後半はインフラ投資の牽引で回復する見込み。ただし、ゼロコロナ政策の継続による個人消費停滞と不動産市場の調整長期化により不透明性が高まっており、2022年は4%成長ですら容易ではない。政府は大規模な景気刺激策の弊害を意識して「5.5%前後」の目標達成に固執せず、雇用安定により注力しよう。

執筆者紹介

チーフエコノミスト 武田 淳

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主任研究員 玉井 芳野

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