2022.04.26

中国経済:厳格な感染対策により5%割れ成長の可能性高まる

2022年1~3月期の成長率は、前期から加速したものの、2020~21年平均成長率(+5.1%)及び2022年通年目標(+5.5%前後)を下回った。感染急拡大に伴うロックダウンを受けて、3月の主要指標が総じて悪化、景気を下押しした。上海市でのロックダウン長期化にみられる感染対策の厳格化が、4~6月期以降の景気を下押しする見込み。政府は政策対応を急いでいるものの、全面的な景気刺激には至らず、2022年通年成長率が5%割れとなる可能性も高まっている。

執筆者紹介

チーフエコノミスト 武田 淳

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主任研究員 玉井 芳野

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