2021.12.27

2022年の世界経済見通し:依然としてリスク要因は多いが、脱コロナを実現し経済正常化がメインシナリオ

2021年の世界経済は、コロナ・ショックからの持ち直し一巡に感染再拡大の影響が加わり、各地で景気が減速した。2022年は、欧米を中心に感染が再拡大する中、新たなオミクロン株による感染が広がり、不透明感を強めながらのスタートとなるが、これまで通りの行動制限やワクチン接種に治療薬の普及も加わり、春頃にはコロナの影響を抑え込み、景気は明るさを取り戻すと見込む。そのほか、不安定な物価動向に金融政策が振り回される可能性、米中摩擦激化による悪影響など本文で挙げた通りリスク要因は少なくないが、これらが景気を強く押し下げることがない限り、2022年は脱コロナで経済正常化、アフターコロナを模索する年となろう。

執筆者紹介

チーフエコノミスト 武田 淳

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上席主任研究員 髙橋 尚太郎

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主任研究員 玉井 芳野

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