2023.06.02

2024年にかけての世界経済見通し~金融引き締め効果の本格化で減速のあと、インフレ沈静化で持ち直しへ

2023年の世界経済は、成長率が前年比+2.7%へ減速、景気は停滞し、後退局面に陥る可能性も残す。欧米経済は金融引き締めにより潜在成長率を下回り、中国経済はゼロコロナ政策の反動を見込んでも5%強の成長にとどまる。インドやASEANもインフレ・利上げの影響により堅調ながらも成長率は若干鈍化。日本は潜在成長率を大きく上回り景気は過熱気味、インフレ圧力が高まる。2024年にかけては、景気減速によりインフレが鎮静化する欧米経済が持ち直し、世界経済の後退リスクは低下、成長率は+2.9%へ小幅ながら改善。日本も緩和気味の金融政策と輸出回復で景気拡大継続。中国は新たな巡航速度の4%台へ減速、ASEAN・インドが新興国の成長センターに。当面のリスクは過度な引き締めによる欧米経済のオーバーキル。

執筆者紹介

チーフエコノミスト 武田 淳

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上席主任研究員 石川 誠

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上席主任研究員 髙橋 尚太郎

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副主任研究員 岩坂 英美

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主任研究員 玉井 芳野

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副主任研究員 中浜 萌

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